今日は、東京で二つの会社にお邪魔し、二人の社長や取締役達に会った。
二人の社長に共通する話題は原油高騰。
原油高、原料高のなかでの会社経営の難しさ。
たとえば、原油の価格は一時期の四倍ぐらいになっている。ポリエチレンやポリプロピレンも一時期の三倍ぐらいになっている。それなのに、消費材としての最終製品は1割か2割程度の値上げしかできない。
この差は製造業が吸収しなければならない。しかし、経費の節約にも限度があり、いきおい経常利益が少なくならざるを得ない。
しかし、私の会った社長は立派だ。
社員に対して
「我が社において、最も重要なのは製品の品質だ。品質は高いレベルを保つように。次に重要なのは納期だ。その次が価格」
と言い切っていた。
この時期、とかく価格や節約に目がいきがちだが、彼は『製品の品質が第一』と宣言している。「品質についての信頼が得られないと価格交渉すらできない」という。
この考え方は大学の経営にとっても参考になる。