お昼過ぎに神奈川県にあるA社に着いた。
今日は、人の名前を冠した賞の第三次審査としての現地調査である。
小生ともう一人の選考委員の二人でお邪魔した。
先方は応募者が所属する総合研究所と製品を製造している工場の方々数名での対応であった。
最初に、会議室に案内された。そこで、我々から「これまでの選考経緯と今日の訪問の趣旨」を説明した。すなわち応募された事柄についての課題と特徴の抽出をした。
その課題に沿って、生産現場に案内していただき、応募された事柄がどの程度実現されているか、装置の特徴はどうか、稼働状況はどうか、製品の出荷状況はどうかなど、サンプルを手に取りながら、質疑応答を繰り返した。
結果は、最終製品の機能発現に必要な製品設計と材料設計、それを実現するために必要となる生産方法、いずれも見事なものであった。我々の想像以上のものであった。
工場見学を終えてから、会議室にもどり、総合的な質問をさせていただいた。
審査される側は緊張した半日だったようだが、審査する側の我々も「賞に値するか否か」の最終チェックなので、緊張した半日だった。