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大学院を休学して、公務員の受験勉強をしていた学生が、一ヶ月ほど前に、訪ねてきた。
彼は「地元のいくつかの公務員試験にチャレンジしましたが、失敗してあきらめました。働きたいと思いますので、どこか会社を紹介してくれませんか」と言う。 小生は「公務員になって何をやりたかったのか。なぜ試験に落ちたと思うのか。自分の将来をどう考えているのか。どんな仕事をしたいのか。・・・。」と、何回か会って、いくつかの厳しい質問を繰り返した。 そして、彼が望んでいると思われる仕事ができそうなA社を紹介した。 彼は、入社試験を受けてきて、メールで報告書を小生に送ってきた。ここに紹介する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2月27日、11時41分に米沢を出発し、面接試験会場であるA本社ビルに、14時30分に到着。 受付から内線電話をかけて、社長室までUさんに案内してもらいました。 社長室に到着し、1時間30分の間、社長が直接、面接をしてくれました。 まず社長は自社の具体的な商品を例に挙げ、その商品の材料に缶、ビン、紙パック、そしてプラスチックが使用されていると説明されました。 「ここで一番コストがかかっているものは何だと思うか?」と聞かれ、私はガソリンの高騰を考えて、「輸送費」と答えました。 「それもあるが、違う」と言われました。 社長が聞いているのは、「材料のうちのどれか」ということでした。そこで、金属製品は高いと考え、「缶」と答えました。 答えは紙の原料であるパルプが高いということでした。 パルプよりもプラスチックの方が、安いということでプラスチックの製品を作っているが、時勢をみて安いものがあれば、安い材料に切り替えることもあるだろうとのことでした。 また輸送費に関して、自社製プラスチックの容器を例にして、トラック10台で運ぶビンは、トラック10台でないと回収できないが、プラスチックの容器だと回収は1台で済むという説明も受けました。 ここで私は、柔軟な構えがある社長だなと感じ、プラスチック製品には輸送面でコストダウン能力があることを理解しました。 「利益を出すには、コストを削減することだ」と社長はおっしゃっていました。 工場で出る廃棄プラスチックから油を作り、その油から自家発電して電気を作ることで、一時期、電力会社からの電力供給が必要なくなったこともあるそうです。 また社内規則を徹底し、廃棄プラスチックを出さないことも必要であると説明されました。 これらのことによりコストを下げて、利益を上げることができるが、それにも限界があるので、商品開発にはさらに力を入れていきたいとのことでした。 また出来上がった商品の使いやすさを私に実感させるために、商品の例を示して、説明してくれました。 使いやすい製品を開発する発想など大いに勉強になりました。 使う人の立場に立つという姿勢をつらぬいていると感じました。 最後にどのような人材を求めているかを話してくださいました。 先輩となるCさんが、実験に使う機械を注文するとき、社長に機材発注の許可を求めたそうですが、社長はその機械を自分で作れとおっしゃったそうです。 自分で機械を作れば独自の機械を開発できる、また機械の構造を知ることで、どんな機械で、どんな製品を作ることができるか、知ることができるということでした。 そのためにはまず会社にある、開発に使う機械に触れて、一人で操作できるようになり、構造はどうなっているかを知り、新しい開発には何が必要かを分る人間になって欲しいとのことでした。 研究室にいた頃も、実験の際には必ず機械の作製、改良、試運転が必要でした。研究室にいた頃の経験を生かし、先輩の言うことから学び、新たな開発に携わるためにも、使う人の立場に立って働きたいと考えました。 この後に、社長は私の履歴書の内容について質問をして、1回大きくうなづき、「採用を決定します」と言われた。 私は待合室まで移動し、総務部部長のKさんと、人材開発部室長のIさんとUさんとで自分の趣味である自作パソコンの話や、出身地である青森の話をしました。このときに交通費をいただきました。 そして私の担当である小宮さんから、引越し先についてメールで具体的な話があるといわれました。 そしてKさんとIさんとUさんに見送られながら、本社ビルを後にしました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 下の写真は上の話とは関係はありません。今日、研究室の小生の机に置かれていた生け花です。早苗さんの作。
by yuyz
| 2008-03-03 23:05
| 研究室
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