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昨夜、研究室で「明日は人間ドックだ」と言ったら、学生が「今日は休肝日ですね」と言う。「そう。貴重な休肝日なんだ」
夜の8時以降は飲み食いができない。そこで、8時ぎりぎりに夕食を食べた。なぜか、それよりも前に夕食を食べると損をしたような気がするのが不思議だ。 朝、人間ドックに行くと、体重・身長計測、視力検査、尿検査、検査用血液の採取などから始まった。 一番の難関は「胃カメラ」。人生で最もきらいなことの一つである。 看護婦に言われて、胃カメラの受付にカルテを出す。「いよいよか」と思う。 イスに座ると「先生じゃないですか」と声がかかった。米沢にある企業の会長の青木さんだ。そういえば、昨年も同じ場所でお会いした。 彼は鼻からの胃カメラだという。小生もそうかなと言ったら、それには予約が必要とのこと。「残念。口からの胃カメラは非常につらいんだよね」と話をしていると、看護婦が来て「すみません。つらいことの一つをお願いします」。喉の麻酔を口に含まされた。 たしかにつらい。ゲーとなるのを必死に我慢して5分間。 なんとか薬を飲み込んで、一段落していると「こやまさん」と呼ばれた。 ベッドに横になった。緊張して待っていると、しばらくして、医者と看護婦がきた。小生は思わず「胃カメラは苦手なので、よろしくお願いします」と言った。 2人とも「大丈夫ですよ。5分ぐらいで終わりますから」という。少し安心。 胃カメラを飲む前から、医者は「順調ですよ」という。まだ、マウスピースもくわえていない。「何が大丈夫だ」と不安になる。 看護婦さんは背中に手を当ててくれて「ゆっくり深呼吸をして下さい」。小生は言われるとおりに深呼吸をする。カメラが喉を通る。つらい。 「順調ですよ」と医者。こちらは必死だ。看護婦さんは「力を抜いて、リラックスして」と言うが、異物を身体の中に入れられるのだ。入れてなるかと身体が堅くなる。看護婦さんは、背中をさすって「鼻で息を大きくすって。そうそう。そしてゆっくりはいて、力をぬきながら」と声をかけてくれる。それに応えて、何とか鼻で呼吸をしようとする。 少し楽になったかと思ったら、今度はげっぷをしそうになった。異物を排出しようとする自然の反応だ。するとすかさず看護婦さんが「一呼吸をおいて、ゆっくり息を吸って、力をぬいて息をはいて」と背中をさすりながらやさしく言ってくれる。言うことを必死になって聞こうとする。力を抜こうとして力が入る。 「順調ですよ。後二分ぐらいですからね」と医者。 こちらは、それを信じて脂汗状態。 バックグラウンドのモーツァルトがなんとも心を和ませてくれる。 二分以上経ったかなと思ったら、医者は再び「あと二分ぐらいですからね」。さっきそう言ったじゃないかなどと考えながら、またひたすら耐える。 「終わりましたよ」と言って、カメラが口から出ていった。「終わったぁ」と、感慨深く、やっと身体全体の力が抜けて、リラックスした。 来年は鼻からの胃カメラを予約しよう。
by yuyz
| 2007-09-06 23:29
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