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久しぶりに札幌駅に着いた。寒い。
周りを見てみると、半袖の人はいない。 北海道大学理学部にある1つの研究室に足を向けた。そこは、小生が過去十年余り、非常勤講師として来ていた場所。 建物に着くと、玄関には『化学研究科』の看板。そばには、『理学研究科』、『生命科学研究科』の看板も。どうなっているのだろうと思いつつ、エレベーターに乗って7階へ。 7階の研究室に行くと、友人のG教授が待っていてくれた。 「『化学研究科』の看板があったけど」と言うと、 「そうなんです。理学部は解体状態で、化学、生物、高分子が理学研究科から抜けて、理学研究科には数学、物理、地学しかないんです」と。 「どうして、そんなに別れ別れになったのか」 「COEなどの申請の時には、テーマ毎の研究科を作るとのことで申請したので、こうなった」とのこと。 「何か良いことがあったか」 「間接経費が増えた」 「どうして」 「以前は、間接経費は大型研究費を取らない人達のなかにうずもれていたが、今では、メンバーのみんなが大型研究費を取るので、間接経費が沢山ある」 「なるほど」 夜の飲み会では、博士課程のNさんが 「大学の助教の人を見ていると、忙しそうで、自分は助教になろうとは思わない」と、深刻な発言。 「忙しいことは良い事じゃないか」 「研究で忙しいのは、問題がない。実際はそれ以外で忙しそうだ」 「なるほど。で、何で忙しいのか」 「研究費の申請と報告書で忙しそうだ」 確かに、そうだと思った。 最近は、『競争的資金』という言葉のもとに、研究の中身だけではなく、大部の申請書や成果報告書を要求している。競争的資金の弊害だ。 小泉元首相が、厚生大臣になった時に、「説明はA4一枚にしろ」と言ったそうだが、申請書を一枚に、そして報告書を一枚にしたら、あまり時間をかけずに済むかもしれない。 でも、『競争的』と言う言葉を使う限り難しいかな。 「競争的」という言葉から、「ユニークな研究」という言葉に変えて、研究費を配れれば雑用が減るかなとも思った。 このことは、日本の科学の進歩にとって重要な問題であり、今後も真剣に考えなければならない。
by yuyz
| 2010-06-17 22:20
| 出張
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