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今日、研究室にいると、1人の博士課程の学生が入ってきた。
「博士課程を修了したいので、この書類に印鑑をいただけませんか」と書類を見せてくれた。 「良いんじゃない。ところで、これからどうしたいのかね」 「卒業したいんです」 「その心は大切だよ。しかし、就職はどうするのかね。先日、研究室にきたO社の人に会いましたか」 「O社の人のことは気がつきませんでした」 「え、そうですか。O社の仕事はあなたの適性に合うと思ったんだけど。メールが行かなかった?」 「すみません。見ませんでした。でも、博士論文を仕上げるのに専念したいんです。職探しはその後にします」 「論文を仕上げることは、大切なことだ」 とのやりとりをした。 学生さんにとって、就職を決めることは大切なことなのだが、目の前の卒業に心を集中させる学生さんがときどきいる。 『一つのことに集中したい』。という学生さんたち。 必然的に周りが見えなくなり、ただ一つのことに固執する。 研究に向かうと、他のことは見えなくなる若者が多い。これは、若者の特権かもしれない。 ときどき、小生は、卒業も大切だが、就職も大切なのだと説明するのだが、なかなか伝わらない。 小生は、また『一つのことだけではなく、同時に、複数のことをこなさないとだめだ』と言う。しかし理解してもらうのはさらに難しい。 今日の夜は、京都大学の増渕先生をお迎えして、小野川温泉で歓談した。 増渕先生は、若い頃からマルチタスクができる人間だった。 彼が我々の研究室の助手のころ、研究室の学生に大学の助手にならないかとの話があった。 その学生は「私はとても(増渕先生のような)助手にはなれません」と、当時の増渕先生と勝手に独り相撲して、敗北宣言をしていた。そして、助手の誘いを断った。 ところが、その学生は2年ぐらいしてから別の研究室の助手になった。今では、マルチタスクを見事にこなしている立派な准教授。 若者の特権は、目の前のものに熱中することだが、それ以外の適性は無いとの思い込むのは間違っている。柔軟な考えを持って、自分の可能性を制限しないでほしいと思う。
by yuyz
| 2008-12-15 00:04
| 研究室
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