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今日は、ホテルオークラ東京にて、第8回産学連携サミット。
主催は、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、日本経団連、日本学術会議。政府挙げてのシンポジウムである。 最初の講師は野田聖子科学技術政策担当大臣。タイトルは「産学連携と成長戦略」。 日本は、科学技術関係の経費や研究者数は世界で3位であり、世界一流の科学技術国である。しかし、経費の約8割が民間経費であり、これが日本の特徴になっている。 産学連携の取り組みは定着しつつあるが、新たに課題も生じている。それは、地域における産学連携や国際的な産学連携活動が不十分であるということ。さらに、大学発ベンチャー、産学連携活動に関する人材育成・確保、大学の知的財産の取扱にも問題が残っている。 これらに対して、政府が一体となって支援すると言い切っていた。 2番目の講演はインドのタタモーター社長のラビ・カント氏。タイトルは「インドの自動車産業とタタモーター」。 インドの経済成長とともに、自動車の台数も非常に増えている。その中で、タタモーターの果たす役割は大きい。 特に、地方の自動車保有台数の増加が予想される。そこで、非常に小さな、安価な乗用車とトラックが今後の市場で主流となるだろう。 技術に関しては、韓国、スペイン、イギリスなどとの連携で性能の良い車を製造していくとのことだった。 3番目の講演はソニー社長の中鉢良治氏。タイトルは「イノベーションの推進に向けて」。 中鉢氏が教養部の学生のころ、つまり40年前には、彼自身が自ら「産学連携はけしからん」と運動していた。ところが、卒業研究の段になると、企業からの委託研究を研究テーマとして卒業したという話からはじめられた。 現在の世界的危機を、短期の波と中長期の波とで分析し、地球市民的活動とオープンイノベーションの重要性を強調しておられた。 さらに、『高度理工学人材』の育成について熱弁されていた。「自分の専門と離れた課題に直面したときにも、活躍できる人材」が『高度理工学人材』の定義だそうだ。 山形大学工学部の理念「自ら新分野を開拓できる能力を育む」人材を育成できれば、中鉢さんの出された課題にも対応できそうだ。 つづいて、パネルディスカッション。 まず、OECD産業・イノベーション・企業委員会議長のケン・ウォーリック氏が世界各国の科学技術とイノベーションに関するデータの比較を紹介した。 これに対して、イノベーションには、国あるいは国境の意識はない。したがって、そのようなデータを比較することは意味がないとの反論があった。 一方、イノベーションを起こす場として、日本は世界的な競争力を持つだろうかとの強い懸念の声が印象に残った。 イギリスはお金をかけずに多くのイノベーションを作り出している。日本はもっとソーシャルイノベーションシステムを向上させる必要がある。 さらに、大阪大学の森下竜一教授は、今回の世界的金融危機で、金融機関のみならず、ベンチャー企業は大打撃を受けていると主張していた。 このシンポジウムへの参加は三回目であるが、今回参加してみて、そろそろこの形式のシンポジウムの役割は終わったかなと思った。
by yuyz
| 2008-11-10 22:50
| 出張
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