「俳句とわが人生」と題した、有馬朗人先生の講演が山形大学であった。
有馬先生は、「古代のヨーロッパや中国の詩歌の主題は人間中心。これに対して、俳句のような日本の詩歌の主題は自然中心だ」との話から始められた。
古代ローマや古代中国の詩を例に挙げながら、人間の思想、愛、志を題材としていると。中国は王維ぐらいから自然を題材として扱うようになった。これらに関する多くの詩を読み上げながらの説明。詩を聞いていて心地よかった。このような気分になったのはずいぶんとひさしぶりだ。
さらに、正岡子規の活躍ぶりを語られた。
後半では、世界での俳句を紹介された。英語の俳句。外人による日本語の俳句など。
その上で、芭蕉と奥の細道についてまとめられた。
聞き終わって、小生も俳句をやってみようかなという気持ちになった。